― 借金経験者の視点から見た実態と仕組み ―
はじめに
私は34歳、営業職として働いています。
これまでの人生は借金との戦いでした。
大学時代に投資詐欺に遭い、60万円を消費者金融から借りたのが始まり。その後も浪費癖や「借入=貯金」と勘違いする思考から、120万円、200万円と膨らみ、最終的には500万円以上に。
利息ばかりを払っても元本は減らず、生活も心も追い込まれました。
「一発逆転」を夢見て買った投資教材やサインツールはどれも不発。
最後は債務整理をしてブラックリストに入り、ようやく立ち直りの一歩を踏み出したのです。
そんな私だからこそ、派手な宣伝を掲げる副業案件には慎重になります。
今回取り上げる「株式会社SWANの副業」もそのひとつです。
表向きの宣伝内容

広告や公式ページでは
「スマホだけで最短即日から収益化」「未経験者でも大丈夫」「空いた時間で稼げる」
といった魅力的な言葉が並んでいます。
さらに「登録者には現金10万円プレゼント」
といった特典を提示し焦りと期待を同時に煽る仕組みになっています。
しかし、具体的にどのように収益が発生するのかは不明瞭。
初心者に「とにかく簡単」と思わせる一方で、肝心の仕組みや数字は隠されています。ここにまず大きな違和感を覚えました。
登録後の流れ
広告からLINEに登録すると、案内役を名乗る人物からメッセージが届きます。
名前は「ひかり」「まなみ」など複数パターンがありますが
やり取りの内容は同一スクリプトのように感じられます。
最初は「満足度ランキング1位」「安心のサポート体制」といった文言が繰り返されるだけで
具体的な仕事内容は提示されません。
やがて話は「マニュアル購入」に移ります。
最初に提示される金額は1,980円。
小額でハードルを下げ、「まあ試してみてもいいか」と思わせる金額設定になっています。
実際のビジネスモデル
支払いを済ませると明かされるのは
「物販を中心とした副業マニュアル」です。
内容自体は特別なものではなく
すでに世の中に出回っている転売や物販ノウハウと大差はありません。
にもかかわらず、さらに
「より確実に成功するためには有料サポートが必要」と案内されます。
この時点で勧められる有料プランは20万円から200万円を超えるものまで存在するとの情報があります。
つまり、この副業モデルの収益源は「物販ビジネスそのもの」ではなく「高額な教材・サポート料」である可能性が高いのです。
ビジネスの仕組みを深掘りする
株式会社SWANの副業構造を整理すると
典型的な三段階モデルに行き着きます。
- まずは無料で集客。登録者をLINEに囲い込み、抽象的な成功体験を語って期待を膨らませます。
- 次に、小額の支払い(1,980円のマニュアル)を設定します。この段階で一度お金を払ったという「既成事実」を作り、利用者の心理的なスイッチを切り替えます。
- そして最後に、高額なプランやサポートへと誘導します。「このままでは成果が出ない」「特別プランに参加すれば成功率が上がる」といった言葉で不安を煽り、数十万円単位の支払いを正当化していくのです。
この構造は、情報商材ビジネスに共通する典型的な導線です。
事業者情報の検証
株式会社SWANは特定商取引法の表記を用意しています。
そこには事業者名・責任者名・住所・連絡先が記載されています。
ただし、所在地はワンルーム賃貸で、部屋番号が明記されていない点は不自然です。
法人登記自体は存在しますが設立は最近で、返金保証やクーリングオフについては明確に記載されていません。
外見上の整合性は整えられていても
利用者の資金を守る体制が十分かどうかは疑問が残ります。
借金経験者から見た危うさ

私がかつて陥った失敗と同じ仕組みが、この副業にも見えます。
最初は小額で「試してみよう」と思わせ、次に「途中でやめたら損をする」と心理を追い詰め
最終的に数十万円を支払ってしまう。
これは「コンコルド効果」と呼ばれる心理現象で、一度払った分を取り戻したい気持ちが冷静な判断を奪うのです。
借金を抱える人や経済的に不安定な人ほど
「ここで止めたら損だ」と思い込んでしまう。
その結果、さらに深みにハマってしまう危険性があります。
安全な副業との違い
副業で大切なのは「再現性」と「透明性」です。
例えば、クラウドソーシングや自己アフィリエイトなら作業量と報酬の関係が明確で
成果までの道筋がはっきりしています。
小さくても確実に収益が発生し、リスクは限定的です。
一方、SWANの副業は「収益の根拠」が公開されず
「具体的にどのような行動を取れば利益が出るか」が見えません。
これでは副業としての健全性を担保できません。
まとめ

株式会社SWANの副業は、「スマホで簡単」「誰でも即日」という甘い言葉で初心者を集め
最終的に高額なプランへ誘導するモデルです。
表向きは「稼げる仕組み」を謳っていますが
実際の収益源は利用者が支払う教材代やサポート料であり
ビジネスとしての優位性や再現性は不透明です。
借金経験者として強く伝えたいのは、「一発逆転を狙うほど泥沼にハマる」ということ。
副業は焦らず、透明で検証可能な方法から始めるべきです。
小さくても確実な収益の積み重ねこそが、未来を変える唯一の道だと私は実感しています。